August 31, 2007

『桜庭一樹読書日記』『去年ルノアールで』『ハイペリオンの没落』『陸行水行』「沢木耕太郎 真夏の夜の夢」

●今週、読んだ本
『桜庭一樹読書日記』by桜庭一樹
桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

桜庭一樹が縦横無尽に読んで過ごした、疾風怒濤の1年間。
「Webミステリーズ!」で大好評を博した読書エッセイ。
本文への注釈や書誌データなどを盛り込んで単行本化。
冒頭部分と続編をコチラで読むことができます。

彼女の作品は『赤朽葉家の伝説』しか読んだことがなくて、
正直、イマイチだったのだが、
この本を読み、桜庭さん自身はすごく好きだと思った。
まず生活していくうえにおいて、何よりも読書に重点を置いていることに
好感が持てた。
(作家の日記なので、どこまで本当かはわからないが、
少なくとも桜庭さんに関しては真実なんじゃないかと思う)
桜庭さんの読書量は尋常じゃない。
読むスピードもかなり早い。
読書日記だからかもしれないが、本屋ばかり行っている。
そして桜庭さんの文章には本への愛情が溢れている。
ここで紹介されている本、すべてを読みたくなってしまう。
そんな1冊だった。
昨年出版された『桜庭一樹日記』も読んでみようかなあ。

『去年ルノアールで』byせきしろ
去年ルノアールで

私は今日もルノアールにいた。
客や店員の様子を眺めるうちに、「私」は妄想を暴走させ、
無益な1日を過ごしてしまう…。
無気力派文士の初エッセイ集。
『relax』連載に加筆・修正し、書き下ろしを足して書籍化。
現在、ドラマ化され、TV東京で放送中
秋にはDVD化も予定されている。

街から喫茶店がどんどん消えていっている。
代わりに増殖しているのが○ターバックスや○トールのような
コーヒーショップだ。
それらの店にいるのは、オシャレを気取る若者ばかりで
この本に登場する
“でかでかと黒豹がプリントされたトレーナーを着たおばさん”や
“昼寝するサラリーマン”や“競馬新聞を赤ペンでチェックするオヤジ”はいない。
コーヒーショップでは、みな、コーヒーを飲むとそそくさと立ち上がり、
次の目的地へと向かう。
あくまでも一時的な休憩だ。
しかし、喫茶店の客に次の目的地なんてない。
何の仕事をしているのかもわからない怪しげな常連が、
昼過ぎになると集まりだし、だらだらと株やゴルフの話をし続ける。
そういう場である喫茶店が消えつつあるということは、
日本という国が余裕のない国になりつつあるということだ。
私はコーヒーショップに、オシャレや日常の効率を強要するファシズムさえ感じる。
そういう意味で、ルノアールは「余裕のある国、日本」の最後の砦なのだ。
ルノアールには世間の流れに負けずがんばってもらいたいと思う。

『ハイペリオンの没落』byダン・シモンズ
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

先週、読んだ『ハイペリオン』の続き。
正直、イマイチ…。
『ハイペリオン』は文学の匂いがする作品だったのだが、
『ハイペリオンの没落』は巡礼者VSシュライク、
連邦政府VS宇宙の蛮族アウスター、双方の戦闘シーンの連続であり、
スペースオペラそのもので娯楽作品としての要素が強い。
これは小説を読むより映画で見る方が楽しめるのでは?
(『ハイペリオン』は映画化の話が出ているようですが…)
連邦政府CEOであるグラッドストーンにお抱え画家として招かれた
M・セヴァーンが唯一、文学的な存在に感じた。
しかし、そもそも私が文学的、非文学的と感じる差異は何なんだろう?

『陸行水行』by松本清張
陸行水行 新装版 (文春文庫 ま 1-110 別冊黒い画集 2)

「形」「陸行水行」「寝敷き」「断線」の4作を収録
表題作である邪馬台国について書かれた「陸行水行」が読みたくて
買ったのだが、私が記憶している作品と違った。
邪馬台国について書かれたこれではない短編を読んだ記憶があるのだが…

●今週、聴いたラジオ
沢木耕太郎の「真夏の夜の夢」
TBSで8月19日の深夜1時~4時に放送された。
生放送。
私は録音しておいたものを今週、聴いた。
番組のメインは対談。(ただしこちらは録音)
ゲストは井上陽水と瀬戸内寂聴。
沢木さんの声を初めて聞いた。
語り口が優しく、すっと耳にはいってくる声である。
音楽もJAZZありPOPSありでとてもよかったのだけど、
曲目がわからなかったのが残念。
沢木さんの代表作『深夜特急』を映像化した「劇的紀行深夜特急」の主題歌である
陽水さんの「積み荷のない船」(いい曲です!)がかかってました。

●たら本
Tara37
たら本、第37回が始まっています。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントをするという趣旨です。
詳細はコチラ
今回の主催は「本を読む女。」のざれこさん
お題は「犬にかまけて」です。
私は今回、紹介のみでお休みします。

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July 29, 2007

たらいまわしTB企画 第36回「少女の物語」

Tara36b

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
※たら本とは
今回の主催はBOOKS AND DAYSのnineさんです。

少女って特別な存在感を持っていると思います。
透明感、美しさ、可憐さから、コンプレックス、頑なさ、
意地、思いこみなどなど、
プラスもマイナスも少女というカタチに内包されると独特の輝きを増す。
と思います。
謎めいた美少女も素敵ですが、
コンプレックスまみれの普通の(いやそれより劣っていようが!)少女も
素敵なんです。
…とか何とか書きましたが、はっきり言いましょう。
わたしの趣味だっ!!
もう多分主催をすることはないと思うので、
思いっきり自分の読みたいジャンル(?)に走りました。
少女が主人公の物語、印象的な少女が登場する物語を
皆様どしどしトラックバックお願いしまっす!!

少女が主人公の作品ってあまり読まないんです…
でも前回、お休みしちゃったので、ここは頭をふりしぼって考えたいと思います。
そもそも自分が少女の頃、少女でいるのがイヤで
早く大人の女になりたいと思ってました。
それで少女に興味がないのかもしれません。
まわりはどうだったかというと、やっぱり大人びた子ばかりで、
少女らしい透明感のあるような少女は…記憶にない(・∀・;)
勉強ばっかりしてるか、すでに恋愛まみれか、どっちかでしたね。
そんな私のチョイスなので、主催者さんが考える少女像と
ちょっとずれてしまうかもしれませんが…

『グロテスク』by桐野夏生

グロテスク〈上〉グロテスク〈上〉
桐野 夏生

文藝春秋 2006-09
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グロテスク〈下〉グロテスク〈下〉
桐野 夏生

文藝春秋 2006-09
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主人公の「わたし」には、自分と似ても似つかない絶世の美女の妹ユリコがいた。 「わたし」は幼いころからそんな妹を激しく憎み、彼女から離れるために名門校のQ女子高に入学する。 そこは一部のエリートが支配する階級社会だった。 ふとしたことで、「わたし」は佐藤和恵と知り合う。 彼女はエリートたちに認められようと滑稽なまでに孤軍奮闘していた。 やがて、同じ学校にユリコが転校してくる。 エリート社会に何とか食い込もうとする和恵、その美貌とエロスゆえに男性遍歴を重ねるユリコ、 そしてだれからも距離を置き自分だけの世界に引きこもる主人公。 彼らが卒業して20年後、ユリコと和恵は渋谷で、娼婦として殺されるのだった。

「東電OL殺人事件」という実際にあった事件がモデルです。
少女の悪意や残酷さがよく描かれいてる作品。
これを読むと、果たして自分はユリコや和恵になる可能性がゼロだっただろうかと
考えてしまう。

『白夜行』by東野圭吾

白夜行 (集英社文庫)白夜行 (集英社文庫)
東野 圭吾

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1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。
容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。
被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂。
暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、
その後、全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。
だが、何も「証拠」はない。そして19年…

プリーストの作品について
「作者が読者をあざむくためにわざと書かない箇所があるのがイヤ」
と以前、書いたのですが、考えてみたら、
この作品もやはり作者がわざと書かないことで
その部分を読者に想像させるんですよね。
そこがすごくいいんです。
数年前、TBSでドラマ化されましたが、せっかく小説では隠されていた部分を
見せてしまっていて、原作を台無しにしてました。

『テヘランでロリータを読む』byアーザル・ナフィーシー

テヘランでロリータを読むテヘランでロリータを読む
アーザル ナフィーシー Azar Nafisi 市川 恵里

白水社 2006-09
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本書はイラン出身の女性英文学者アーザル・ナフィーシーが、
1979年のイスラーム革命から18年間、激動のイランで暮らした経験を
英語で綴った文学的回想録の全訳である。
テヘランの大学で英文学を講じていたナフィーシーは、
1995年、抑圧的な大学当局に嫌気がさして辞職し、
みずから選んだ優秀な女子学生7人とともに、毎週木曜日、
ひそかに自宅で西洋文学を読む研究会をはじめた。
とりあげた小説は主としてナボコフ、フロベール、ジェイムズ、
オースティン、ベロウなど、イランでは禁じられた西洋文学の数々だった。
イスラーム革命後のイランは、生活の隅々まで当局の看視の目が光る
一種の全体主義社会となり、とりわけ女性は自由を奪われ、
厳しい道徳や規制を強制されて苦しんでいた。
秘密の読書会は、圧制の下に生きる女たちにとって、
ささやかながら、かけがえのない自由の場となり、
ナフィーシーがアメリカに移住する1997年までつづいた。
(あとがきより)

日本の自由な暮らしとの違いにびっくりしてしまう。
そして、少女たちの学問に対する真摯な姿勢。
でも、イランで抑圧されている彼女たちも、
アメリカや日本のような自由な国にやって来たら
変わってしまうのかもしれない。
ノンフィクションですが、小説好きの方すべてにオススメしたいです。

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July 03, 2007

たら本&上半期ベスト5

●たらいまわしTB企画第35回「おすすめ!子どもの本」
Tara35
たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
※たら本とは
今回の主催者はほんの保管所の高さんです。

さてさて、今回のお題は、「おすすめ!子どもの本」であります。
本好きの皆さまのこと、きっと幼い頃もさまざまな本と親しんでこられたことと思います。
「ノンタン」シリーズの絵本、アンデルセンやディズニーのお話、日本昔話、教科書に載っていたお話、世界名作劇場、ライトノベル、まんが、児童文学、一般文芸・・・
世の中には沢山の本があふれていて、一生のうちに出会える本は限られています。
でも子どもの頃に出会ったお話って、その後の自分の読書傾向や、時には人生に臨む姿勢にまで影響を与えることがありますよね。
と、いうことで、ここでは皆さまがおすすめする子どもの本を紹介していただきたいと思います。
◎幼い頃に読んで今も大好きな本
◎大人になってから読んで “しまった。もっと早く子どものうちに読んでおけば” と思った本
◎自分の子ども、又は身近なかわいいあの子、幼い頃の自分に読ませたい本

ということなんですが…
子供の頃の私は、そこそこ本を読んでいた方だと思うのですが、
それは親が買い与えてくれる本に限られていて、
自分から「この本が読みたい」と読んだ記憶がないのです。
(自主性のない子供だったの。はたまた親が過保護すぎたか…)
そのうえ、親が買い与えてくれた本は、時流からずれていたようで、
ブログでみなさんが
「この本、小さい時、読んだでしょう?」
「うん、読んだ!読んだ!」
とおっしゃっている本をほとんど読んでいないということが
最近になってわかりました。
というわけで、自分の記事は何とかひねりだして書けるかもしれませんが
みなさんのところにお伺いして、知らない本ばかりですとコメントしようがなく
かといって「この本、知りませんでした。今度、読んでみたいです」ばかりでも
阿呆のようなので(汗)、主催者の高さんには大変、申し訳ありませんが
今回は告知のみということで欠席します。(*´Д`).:∵・゚・.:∵ゴメンナサィ,,,

●上半期ベスト5
告知だけというのも何なので、6月が終わり、多くの読書ブロガーのみなさんが、
上半期を振り返る記事を書いていらっしゃるのでウチもやってみます。

思えば、昨年末に「読書における小説の割合をぐっと減らします」と脱小説宣言をし、
その流れで本そのものをあまり読まなくなった状況で迎えた2007年。
お笑いやらロハスやら、読書にあまり関係ない記事が続く中、
3月に白洲正子の『西行』を読み、がつんとやられる。
西行自身のエピソードもさることながら、白洲さんの語り口がよかった。
その証拠として、その後に読んだ同じ西行ものである瀬戸内寂聴の『白道』や
辻邦生の『西行花伝』はそれほどでもなかった。
そこからまた読書に勢いがつき、7月3日現在、読了本は50冊。
年間100冊弱がいつものペースなので、3月までほとんど読まなかったことを考えると
なかなかのハイペースである。
(もっと読む人から見たらお笑い草だと思うが…)
宮本常一の『忘れられた日本人』もなかなかよかった。
民俗学は前から気になっており今後も読んでいきたいジャンルである。
話題の桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』を読んでみたのだけれど
改めて「やっぱり今の日本の小説は苦手」と感じる。
結局たどりついた結論は「古典を読もう」だった。
クリストファー・プリーストの作品やカズオ・イシグロの『充たされざる者』など
翻訳小説を立て続けに読んでみるものの、どうも私が翻訳もので好きなのは
SF、ミステリー、ユーモア小説に限るらしいと気づく。
そんな私が選ぶ上半期ベスト5!

『西行』by白洲正子

西行西行
白洲 正子

新潮社 1996-05
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西行を訪ねる紀行エッセイ。
最近、同じ著者の『かくれ里』も読んだが、
能や日本の古代に知識がないとややわかりにくい。
地図や写真が豊富でとっつきやすいという意味で
『西行』の方がランクイン。

『家守綺譚』by梨木香歩

家守綺譚家守綺譚
梨木 香歩

新潮社 2006-09
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いいとは聞いていたが、著者の名前からして少女趣味な話なんだろうと
勝手に想像し、ずっと読むのを避けていた。
が、読んでみたらまったく違っていた。
植物や自然をテーマにした幻想譚という感じだろうか?
澁澤龍彦の『高丘親王航海記』の雰囲気に似てると思った。

『黒い時計の旅』byスティーヴ・エリクソン

黒い時計の旅黒い時計の旅
スティーヴ エリクソン Steve Erickson 柴田 元幸

白水社 2005-08
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歴史改変小説。
同時期に読んだプリーストの『双生児』も歴史改変ナチスもののわけだが
私は『黒い時計の旅』の方がスケールが大きくて好き。
プリーストは読者を欺くため(楽しませるためでもあるが)
わざと文章を抜いているところが苦手。
作者が信じられなくなったら、読者は何をよりどころに読んでいけばいいのか。

『宇宙クリケット大戦争』byダグラス・アダムス
『さようなら、いままで魚をありがとう』byダグラス・アダムス
『ほとんど無害』byダグラス・アダムス

銀河ヒッチハイク・ガイド銀河ヒッチハイク・ガイド
ダグラス・アダムス 安原 和見

河出書房新社 2005-09-03
売り上げランキング : 81873

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これは同じ銀河ヒッチハイクガイドシリーズなので3冊で1作品としてカウント。
昨年から読んでいたこのシリーズもとうとう読了。
今は老後に向けて「今後、繰り返し読むであろう本」を選択する時期だと考えているが
このシリーズはその中に入るだろう。
※この3冊の前に『銀河ヒッチハイクガイド』と『宇宙の果てのレストラン』があるので
読もうとお思いになっている方はおまちがいなく。
ちなみに書影はシリーズ第1作の『銀河ヒッチハイク・ガイド』

『悪党芭蕉』by嵐山光三郎

悪党芭蕉悪党芭蕉
嵐山 光三郎

新潮社 2006-04-22
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アーザル・ナフィーシーの『テヘランでロリータを読む』とすごく迷ったのだけれど
『テヘラン~』を読んでも、ナボコフやフィッツジェラルドを読もうと思えなかったが
『悪党芭蕉』を読んで芭蕉を読みたいと思えたというのがこちらを選んだ理由。

●読書中

Self-Reference ENGINESelf-Reference ENGINE
円城 塔

早川書房 2007-05
売り上げランキング : 61961

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May 31, 2007

たらいまわしTB企画
第34回「行ってみたいあの場所へ~魅惑の舞台」

Tara34

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
※たら本とは
今回の主催はCiel Bleuの四季さんです。

今回のお題は、「行ってみたいあの場所へ~魅惑の舞台」です。
本を読んでいる時に、「ああ、この場所に行ってみたい」と思うことって
ありませんか?
それはどこかの街角かもしれないですし、
雄大な自然の中かもしれません。
過去の歴史の中の場所かもしれないし、架空の世界かもしれません。
紀行文を読んでいて、思わず旅に出たくなってしまうこともあるでしょう。
フィクション、ノンフィクション問いません。
本を読んでいて行ってみたくてたまらなくなった場所があれば、
ぜひ教えて下さい。
もちろん、その本がきっかけで思わず本当に行ってしまった…!
というのもアリです。^^
さて、あなたが行ってみたいと思われるのは、どこでしょう?

行ってみたいところ、いっぱいあります。
特に歴史上の場所。
邪馬台国はどこですか?
邪馬台国はどこですか?
邪馬台国へ行き、果たしてそれがどこにあったのか知りたい。




イエスの王朝 一族の秘められた歴史
イエスの王朝 一族の秘められた歴史
キリストの時代のエルサレムへ行って
聖書に書かれていたことは実際に起きた事なのか知りたい。




ラー
ラー
古代エジプトへ行きピラミッドがどんな風に作られたのか知りたい。




文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
古代のイースター島へ行き、
モアイ像がどのように作られたのか知りたい。





バートン版 千夜一夜物語 第1巻 シャーラザットの初夜
バートン版 千夜一夜物語 第1巻 シャーラザットの初夜
ファンタジーなら、アラビアンナイトの世界へも行ってみたいし、




不思議の国のアリス
不思議の国のアリス
不思議の国のアリスの世界へ行って、一緒にお茶会に参加したい。




『五月三十五日』(スケートをはいた馬)の世界へ行き、
コンラートたちと一緒に“なまけ天国”や“偉大なるむかし城”も見てみたい。

容疑者の夜行列車
容疑者の夜行列車
現実に行ける場所としては、
『容疑者の夜行列車』や『深夜特急』のコースで旅してみたい。




深夜特急〈1〉香港・マカオ
深夜特急〈1〉香港・マカオ

銀河ヒッチハイク・ガイド
銀河ヒッチハイク・ガイド
SFならばこれかなあ。





何だか最後は行きたい場所ではなく、
小説の世界そのものに入りこみたいという話になってしまいました(・∀・;)
でも、それが本当は理想。

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May 01, 2007

たらいまわしTB企画第33回「悪いやつ」

Tara33

たら本第33回が始まりました。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
※たら本とは

今回の主催は読書記録の檀さんです。

古今東西、文学にかかせない存在、それが「悪いやつ」です。
こんな人に(ものに)惚れたらとんでもないことになる、
とわかっていても、どうにも止められない。
「悪いやつ」には、いつも幻惑されます。
それは、自分が暗黒面に踏み込むことがないと
信じている故の憧れなのか、
自分の中に悪の芽があることを知っているからの恐れなのでしょうか。
ともあれ「悪いやつ」が魅力的であればあるほど、
物語は鮮やかになるのです。
ということで、あなたの「悪いやつ」を教えて下さいm(__)m

このテーマ、よくよく考えるとむずかしい。
たとえば、ミステリーの犯人は、みんな「悪いやつ」かというと
そうとは限らない。
悪いことをする正当な理由があったりする。
その理由が小説の“キモ”なわけで、動機なき殺人の場合は、
犯人及びトリックをあてるただのパズル型ミステリーになってしまう。
またミステリーはその性質上、犯人をわからないように書くため
犯人の“悪”の部分を徹底的に書けないということもある。
小説の世界の「悪人の中の悪人」はどこにいるのか?
ノワールか?

●『冷血』のペリー・スミス
冷血

カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。
被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。
カポーティが5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行した
ノンフィクション・ノヴェル

今でこそ、この事件の犯人のような人間は珍しくなくなったが
作品が発表された当時は、かなり衝撃的だったのではないだろうか。
先日、アメリカのバージニア州で32人が殺された銃乱射事件があったけれど
アメリカという国は、誰もが憧れる国という華やかさの裏に
そういう暗い一面があり、
それはアメリカ国民にうまく隠されいてるんだと思う。

●『血と骨』の金俊平
血と骨〈上〉血と骨〈下〉

昭和初期に済州道から大阪に出稼ぎにきた金俊平。
その巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。
女郎の八重を身請けした金俊平は彼女に逃げられ、
自棄になり、職場もかわる。
さらに飲み屋を営む子連れの英姫を陵辱し、強引に結婚し…

作者の父親がモデルといわれている。
映画ではビートたけしが演じてました。
妻や子供に暴力はふるうし、自己中心的だし、愛人は作るし
滅茶苦茶な人ではあるのですが、
昔の女を助けたり、優しいところもある。
「悪いやつ」とはちょっとニュアンスが違うかなあ…

●『幻夜』の美冬
幻夜

1995年冬、阪神淡路地方を襲った未曾有の大震災。
その混乱の中で叔父を手にかけた水原雅也は
一人の女性・新海美冬と出会い、
運命に導かれるように東京へ向かう。
美冬がビジネスで次々に成功をおさめる一方、
美冬に魅入られた雅也は彼女の影として動く存在となる。
そこに、美冬の過去に疑念を抱く刑事・加藤が現れ…。

私は『幻夜』の関連作品といわれている『白夜行』の方が好きなんだけど
「悪いやつ」といえば断然、こちらの主人公の美冬。
『白夜行』の主人公である雪穂はまだ同情の余地があった。
しかし美冬はひたすら金だけの女。
本当に「悪いやつ」というのは男より女なのかも。

●『罪と罰』のラスコーリニコフ
罪と罰 (上巻)罪と罰 (下巻)

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、
一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、
強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、
その財産を有効に転用しようと企てるが
偶然その場に来合わせたその妹まで殺してしまう。
この予期しなかった第二の殺人が、
ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、
彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

本当は『カラマーゾフの兄弟』を紹介したかったんだけど、
「悪いやつ」といったら、やっぱりこちらかなあと。
でもよくよく考えたら、ラスコーリニコフは罪の意識におびえるわけだから
「悪いやつ」とはまた違うかなあ…。
「悪いやつ」ってもっと、しれーっとした感じだもの。
「悪いやつ」の定義がわからなくなってきた…(・∀・;)
「古今東西の小説の中で誰が一番“悪いやつ”か」ランキングをやってほしいです。

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April 04, 2007

たらいまわしTB企画第32回「ねこ・ネコ・猫の本」

Tara32

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
今回の主催は「柊舎の書庫」のむつぞーさんです。

猫と本あるいは猫と文学…というのは、
とっても似合うとおもいませんか?
時に愛らしく、時にふてぶてしく、
身近な存在でありながらミステリアスな雰囲気をもつ猫。
多くの作家達にも愛された猫は、いろんな本に登場していると思います。
そんな猫が出てくるお気に入りの本を教えて下さい。

「猫本ね、猫好きだもん、あるある」と本棚を見渡してみたのだけれど
意外とない…

猫とともに去りぬ
ロダーリのファンタジー短編集。
ただし、猫が登場するのは表題作のみ。
駅長を退職し年金生活をしているアントニオ氏が
息子夫婦や孫にじゃけんにされて、猫になってしまうお話。

Photo
猫は殺しをかぎつける
猫は殺しをかぎつける

有名なシャム猫ココシリーズの第4作。
新聞記者クィラランが、飼い猫のシャム猫ココと協力して
事件を解決するというミステリー小説。
全部で20作以上ある(それだけ人気があるということか)。
ミステリーとしてはいまひとつかなという気がするけれど、
シャム猫ココは賢くてかわいい、そしてちょっと怖い。

Nekobungaku
猫文学大全
猫文学大全

ハックスレー、マーク・トウェインからサキ、ギャリコ、サルトルまで、
ミステリーもファンタジーも詩も、全部まとめて猫の文学。
キラ星のような傑作十六篇にピカソ、シャガール、クレー、ルッソーなどの
名画を多数、ちりばめた、贅沢きわまりない作品集(表紙案内文より)。
中古でないと手に入りません。
名画が挿絵になっているのがよいですね。
私は、あのジーヴズシリーズで有名なP.G.ウッドハウスの
「ウェブスターの物語」が好き。

主人公のランスロットは「画家をめざしたい」といって
育ての親である叔父と仲たがいしてしまう。
ところが、ある日、叔父から「アフリカに行くことになったので
猫をあずかってほしい」と手紙と猫が届く。
猫の名はウェブスター。
その日から、放蕩三昧だったランスロットの生活が変わってしまう…

overQさんがこちらの記事で書いていらっしゃる日影丈吉の「猫の泉」も好き。
ただし、現在、日影丈吉の本は全般的に入手困難。
私は『怪談~24の恐怖~』というアンソロジーで読みました。
怪談―24の恐怖
この本、手ばなさなければよかったなあ。

今回、この記事を書くにあたり、いろいろ調べていてわかったこと。
猫って時々、いなくなりますよね?
実は、その時、猫は、阿蘇にある根子岳(猫岳)に修行に行っているのだそうです。
修行から帰ると、もうふつうの猫ではない。
どの猫もげっそりやせ、耳がさけているそうです。
みなさんの猫はどうですか?
この本に詳しく書いてあるみたいです。
猫の王―猫はなぜ突然姿を消すのか

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March 02, 2007

たらいまわしTB企画第31回 「積読の山も誇りと本の虫」

Tara31

ひさしぶりにたら本に参加します。
(たら本はどなたでも参加できます。
テーマにそった記事を書いて、主催者さんの記事にTBしたり、
他の参加者さんの記事にコメントしたりしてみてね♪)

今回の主催者は「時々、読書感想文。」の菊花さんです。

今回のお題は「積読の山も誇りと本の虫」
買ってきて本棚に積まれたままの本、
読みたい本リストにメモしてあるけど未入手・未読の本など、
現在の貴方の積読本(の一部)を教えてください。
えー、そしてですね、せっかくの「たら本」第31回ですので、
一首(三十一文字/五七五七七)詠んでください。
三十一文字のお題は勿論「積読の山も誇りと本の虫」です。
回答に挙げた本のどれか1冊に関する歌でも、
積読本全般に関する歌でも、勿論本の虫に関する歌でも◎です。

私が、昔から、人生のモットーとして掲げているのは、
「やらずに後悔するなら、とにかくやってしまえ」です。
恋愛も「この人とつきあったらどうなるかしら?」と悩む前に
まず、つきあってしまう。
ダメなら捨てる(笑)
もちろん、私が捨てられる事も多々あり(^^;
本も同じで、ぴっとひらめいたら、ぱっと買う。
でも、いつまでたっても読まない本は、定期的にブックオフに売る。
欲しくなったら、また買えばよい。
そういうわけで、積読本は、そんなにない方かもしれません。

本棚の前に立ち、ぱっと目に留まったのはこの3冊。

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オレンジ色の本は『ファン・ゴッホの手紙』
ファン・ゴッホの手紙
山口智子さんがナビゲーターを務めた「ゴッホへの旅」という番組で
山口さんが、常に旅で持ち歩いていたのがこの本。
とてもステキな番組でした。
あの時代、パリの芸術家は日本に憧れていて、
浮世絵も大変、人気があったって知ってました?
山口智子の旅シリーズ 山口智子 ゴッホへの旅 ~私は、日本人の眼を持ちたい~
山口智子の旅シリーズ 山口智子 ゴッホへの旅 ~私は、日本人の眼を持ちたい~

青い本はボリス・ヴィアンの『サン=ジェルマン=デ=プレ入門』
サン=ジェルマン=デ=プレ入門
第二次世界大戦直後のサン=ジェルマン=デ=プレは
ピカソ、カミュ、コクトーをはじめ大勢の文化人が集まった場所。
その中心的存在が『日々の泡』の作者、ボリス・ヴィアンでした。
この本は彼が綴った、サン=ジェルマン=デ=プレのドキュメント。
写真・図版も300点収載されてます。

白い本は金井美恵子さんの『切りぬき美術館 スクラップ・ギャラリー』
スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館
ルノワールの犬から李朝民画の虎まで、
古今東西、金井さんの大好きな絵のスクラップ・コレクション。
ながめていると、まるで金井さんをガイドにして美術館をめぐっているみたい。

この3冊は、たまに手に取って、ぱらぱらとながめるのだけれど、
じっくり読むという感じにならないですねえ。
いつか、読むのかしら?

そして、しばらく読書から遠ざかっていた私が、ひさしぶりに手にした本が
白洲正子の『西行』。
西行
今のところ、和歌はさっぱりなのですが、
白洲さんが西行の足跡を訪ねて旅をする様子や西行の生き様などが
読んでいて、楽しいです。
そして新たに西行、白洲正子がらみとして、3冊、購入。
『かくれ里』by白洲正子
かくれ里

吉野・葛城・伊賀・越前・滋賀・美濃などの山河風物を訪ね、
美と神秘のチョウ溢(チョウイツ)した深い木立に分け入り、
自然が語りかける言葉を聞き、日本の古い歴史、伝承、習俗を伝える。
能・絵画・陶器等に造詣深い筆者が名文で迫る紀行エッセイ。

『白道』by瀬戸内寂聴
白道

『西行花伝』by辻邦生
西行花伝
この2冊はどちらも、西行の生涯を小説にしたもの。
他にも、井上靖や小林秀雄も西行について書いてますね。
西行好きの母から、貸してもらった『西行を歩く』という本も
写真がいっぱいでなかなかよいです。
西行を歩く―さすらいの歌僧を追う旅

そして、今回のお題には、「一首、詠んでください」という宿題が~(^^;
私は歌はまったくの不調法ですので、西行の有名な歌を…

ねがはくは花の下にて春死なん
そのきさらぎのもち月の頃

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December 01, 2006

たらいまわしTB企画第29回「酒と本」

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たら本が始まりました。
今回の主催者はくるくる日記のkyokyomさん
テーマは「酒と本」です。
あれ?
事前情報では、今度のテーマは「マンガと本」になるということで
マンガに全然、詳しくない私は、
kyokyomさんに欠席届けを出していたのですが…(笑)
「酒と本」とはそそられるテーマではありますが、
やっぱり今回はお休みさせていただきますね。
というわけで、告知のみ。

相変わらず、本はまったく読んでいません。
最近、はまっているのはお笑い。
お気に入りの番組は
笑福亭鶴瓶と松嶋尚美が出演している「きらきらアフロ」
Kirakira

テレビ大阪製作なんですよね。
お笑いといえば大阪。
おもしろい番組がたくさんありそうです。
関東にいながらにして大阪のTVを見ることはできないのか
真剣に悩む今日この頃…

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October 26, 2006

たらいまわしTB企画
第28回「あなたの街が舞台となった本」

Tara28d

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
今回の主催は「きみ駒、ほっこり」のきみ駒さんです。

さて今回のお題は「あなたの街が舞台となった本」です。
副タイトルは「お国自慢大会!」(*^ ○ ^*)
自分がよく知っている、慣れ親しんだ街が舞台となった物語は、
思い入れが5割増しになるように思いませんか?
その土地の空気とか温度とか匂いとか、
そういうのがダイレクトに感じられるからかもしれませんね。
またその街の言葉が、素直に胸に響くからかもしれません。
このお題を思い付いたのは、単純に「皆さん、どこの人なんだろう?」って
興味を持ったから。
でももちろん「その街」は、あなたの生まれ故郷でもいいし、
今住んでいる場所でもいいし、かつて訪れた思い出深い土地でもかまいません。
本とともに、その街に対する思い入れやなんかも教えて頂ければ
嬉しく思います。

困った…
私は生まれは東京で育ちが千葉県。
そして母が房総出身なので
千葉県(特に房総)への思いいれは強いのだけれど
千葉ってこれといった作品がないんですよねえ。
有名な作品というと
「矢切りの渡し」を舞台にした伊藤左千夫の『野菊の墓』とか
滝沢馬琴の『南総里美八犬伝』あたりかなあ。

野菊の墓

現代語訳 南総里見八犬伝 上

あ、高村薫さんの『晴子情歌』の表紙は
重要文化財に指定されている青木繁の「海の幸」という絵なんですが、
これは青木繁が房総の布良で遊んだ体験をもとに制作したものです。
『晴子情歌』自体は、津軽の話ですが…

Uminosachi

晴子情歌 上

夏目漱石の『木屑録』は、学生だった漱石が23歳の夏休みに
友人4人と房総旅行に出掛け、その見聞をしるした漢文紀行です。
私が読みたいなあと思っているのはこの本。

漱石の夏やすみ―房総紀行『木屑録』

そういえば、内田百けんの『第三阿房列車』も房総への旅ですよね。
読まなきゃ。

第三阿房列車

ウチの母が好きなんですけど、
俳人で鈴木真砂女さんが鴨川のご出身でいらっしゃいます。

人悲します恋をして

私自身が、今、小説に興味をなくしているので、
何とも歯切れの悪い文章になってしまいました。
私が今、千葉のことで関心があるのは
千葉と神話の関係です。
千葉には、香取神宮と安房神社という神社があるのですが、
どちらも格式の高い神社なんですね。
平安時代に、「神宮」の称号で呼ばれていたのは、
延喜式によると伊勢神宮・鹿島神宮・香取神宮の3社だけだったそうです。
そして安房神社はその香取神宮より、格式が高かった時代があったらしいのです。
海人族との関係とか、平将門の乱とか、そのあたりも気になるところ。

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September 10, 2006

たらいまわしTB企画
第27回「ウォーターワールドを描く本」

Tara27

たら本です。
どなたでも参加できるTB企画。
テーマに沿った本を紹介する記事を書き、
主催者さんや他の参加者にトラックバックやコメントしてね。
今回の主催者は「イタリアごろごろ猫記」のねるさんです。

初めての生命は水から産まれ、生き物は水なしに生き延びれない。
でも、同時に水の大きな塊は不安にさせる存在でもある。
常に流動する水の中で通常のバランス感覚を保つのは難しい
(河童や魚は別ですが)。
そこには陸とは違う別世界がある、と思ったりするわけです。
そこで、海、川、湖、運河、雨、洪水、台風(結局何でもあり)など、
水のある場所「ウォーター・ワールド」を
印象的に描いた本を教えていただけたら、
とこんなお題にしてみました。

私は魚座なので、水なしでは生きていけませぬ。
そのわりに泳げなかったりしますが…(・∀・;)
母の田舎が海辺の町なものですから、小さい頃から、
海が、あたりまえのようにそばにあったような気がします。
被害があるのは困るけど、台風はちょっと好きだったりします。
そんな私のチョイスは…

夜ふけと梅の花・山椒魚

(私が読んだのは新潮文庫。画像がなかったので)

岩屋の中に棲んでいるうちに、体が大きくなり、
外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまを
ユーモラスに描いた短篇。

これ、10代の頃に読んだ時は何も感じなかったのですが
最近、読みなおして
最後の「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」が
ずしーんと来たんですよね。
私の感想はコチラ

ソラリス

(私が読んだのはハヤカワ文庫。画像がなかったので)

今年の春、亡くなったスタニスワフ・レムの代表的作品。

赤い太陽と青い太陽を持つ惑星ソラリス。
表面はほとんど海に覆われている。
そして、その海は、惑星の軌道さえコントロールする高等生命だった。

『世界のSF文学総解説』(かなりいい!)なんていうガイドブックを買って
SFについて調べております。
SFというと「ああ、宇宙の話ね」とか「荒唐無稽な話ね」って思う方も
いるかもしれませんが、
「人間とは何か?」「なぜ私たちは生きていくのか?」なんて
哲学的テーマとSFは大変、相性がいいように思います。
みなさん、もっとSFを読みましょう!

私の感想はコチラ

にぎやかな湾に背負われた船

とある海辺の集落「浦」を舞台に、教師と恋に落ちた少女、
奇妙な昔語りにふける四人組の老人などがつむぎだす、
半世紀あまりの脱線につぐ脱線の記憶と現在の物語。
第15回三島由紀夫賞。

私はとてもいい作品だと思ったのだけれど
今、ネットを検索していて
三島由紀夫賞選考会の際、「クレオール文学の真似だからダメだ」
と何人かの選考委員にいわれていたということを知る。
ココに書いてあった)
そもそも、一般読者で、クレオール文学をわかっている人が
何人いるんだという気もするが…
特に福田和也の反対ぶりがすごい。
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安徳天皇漂海記

壇ノ浦の戦いで、祖母、平時子に抱かれ入水し
8才で崩御した悲劇の天皇、安徳天皇。
その御霊を鎮めようとする若き詩人の王、源実朝と
クビライ・カーンに巡遣使として仕えるマルコ・ポーロの
二人の視点から描いた幻想歴史小説。
澁澤龍彦『高丘親王航海記』にインスパイアされたという作品。
第19回山本周五郎賞。

細かいところで気にいらない箇所もあるけれど
おおむね好きです、この小説。
特に、敵に追われる幼い宋の皇帝と安徳天皇が
交流を深めるシーンが泣けますね。うっうっ(つД`)
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ウォーターランド

妻が引き起こしたある事件によって退職を迫られている歴史教師が
生徒たちに、生まれ故郷フェンズについて語りはじめる。
イングランド東部のこの沼沢地に刻まれた人と水との闘いの歴史、
父方・母方の祖先のこと、少女だった妻との見境ない恋、
その思いがけない波紋…
土を踏みしめていたはずの足元にひたひたと寄せる水の記憶。

内容をよく覚えてなかったりします(・∀・;)
新潮クレストブックスってそういうとこないですか?
あまり明確な起承転結がないというのか。
だから、つまらないかというと、そうじゃないんですよね。
不思議。
コチラで立読みできます。
私の感想はコチラ
今、新潮クレストブックスのHPを見たら
『ペンギンの憂鬱』の著者の最新刊が出てました!
今度は孤独な大統領が主人公です。

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