September 22, 2007

『ゲーム的リアリズムの誕生』『カラマーゾフの兄弟』「かもめ食堂」

読書を趣味にしていると、ついつい本ばかり読んでしまう。
あいた時間ができると、ごく自然に本に手がのびる。
が、そういう生活をしていると、日々の暮らしが雑になるような気がする。
私だけかもしれないが…
早く本の続きを読みたいからと、食事を簡単に済ませちゃったり、
とにかく次から次へと本を読むので、ぼーっとする時間がなかったり…
料理とかピアノとか、読書以外の趣味ももっと広げていきたいと思う秋。

実は、以前、洋裁を習っていた。
でも、先生も生徒も年配の女性ばかりで、作ってらっしゃる服がおばさんっぽくて
わくわくしない。
私自身はできるだけ、流行のデザインを選んで作っていたつもりだけど
できあがりはいつも野暮ったかった。
結局、洋裁教室はやめてしまった。
「洋裁の雑誌に作りたいと思う服の型紙が掲載されてない」
「大きい生地店でも既製品で使われているような布が売ってない」
といったことも原因だったかもしれない。
ところが、最近、調べてみたら、今はインターネットで
立体裁断の型紙やかわいい生地を売る店がたくさんある。
ひさしぶりに創作意欲がくすぐられて、またやってみようかという気になってます。
そのうち、完成品をこのブログに掲載するかも!?

●今週、読んだ本
『カラマーゾフの兄弟』byドストエフスキー
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

やっと読了。
やけに明るい読後感だった。
旧訳で感じた鬱々としたロシアはそこになく、
まるでイタリアが舞台であるかのような明るさだった。
翻訳者である亀山氏による解題をまだ読んでいないので
それを読んだら、また書きます。

『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』by東浩紀
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2

『動物化するポストモダン』の続編。
Amazonのベストセラーランキングをながめていると、ライトノベルが多いなあと思う。
私はライトノベルを読んだことがないが、勝手にマンガみたいな小説と位置づけている。
マンガもほとんど読まない。
(「きょうの猫村さん」と「今日の早川さん」は持ってるけど)
ライトノベルやマンガを一般の小説よりやや下に見ているところがあるかもしれない。
しかしこの本を読む限り、ライトノベルやマンガは小説の未来形のようなのだ。
この本にこんなことが書いてある。
大塚(大塚英志のこと)は、純文学からミステリやSFまで含め、
ライトノベル以外の小説をすべて、現実を写生するものだと捉えている。
ミステリやSFは非現実的な事件を描くが、
それはあくまでも現実の写生を前提としたうえで、
そこに違和感をもちこむ手法だというのが、大塚の考えだ。
それに対して、ライトノベルは、アニメやコミックという世界の中に存在する
虚構を写生する点に特徴がある

小説が現実を写生したものであるということは今さらながら考えさせられた。
小説がいくら現実に近づけようとしたって、現実にはなれない。
私が日頃、感じている小説に対しての嘘っぽさというのはそういうことかもしれない。
一方、ライトノベルやアニメは、現実にはありえないデフォルメされた登場人物たちを
動かすことでそこに歪みが生まれおもしろい効果を与えるのかもしれない。
かえってリアリティが生まれる!?
最近、ドラマの原作にマンガがよく使われていて人気だが、
それもこのことに関係しているのだろうか。
この本については『動物化するポストモダン』を読んでから再考察したい。

~この本の作品論で取り上げられている作品~
『All You Nees Is Kill』by桜坂洋
「ONE」(ゲーム)
「Ever17」(ゲーム)
「ひぐらしのなく頃に」(ゲーム)
『九十九十九』by舞城王太郎

●今週、見た映画
「かもめ食堂」
かもめ食堂

群ようこが本作のために書き下ろした小説を
『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化。
サチエ(小林聡美)はヘルシンキで“かもめ食堂”を始めたものの客はゼロ。
ある日彼女は最初の客で日本かぶれの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)に
ガッチャマンの歌詞を教えてくれと言われるが、出だししか思い出せない。
彼女は偶然本屋でミドリ(片桐はいり)を見かけ……。

全体の雰囲気やキャスティングはとてもよかったと思う。
が、私は原作である小説を読んだ時の方が、もっと感動した。
サチエ、ミドリ、マサコの3人が、それまでどうやって生きてきたのかが
映画ではあまり描かれていない。
サチエがどうして強くなってしまったのか、
天下りの会社で21年間、ぼんやり過ごしてしまった
ミドリの人生は何だったのか、
両親の面倒を見続けたマサコは幸せだったのか、
考えると、何だかとても切なくなった。
トンミ君も小説の方がおもしろかったような…
映画だけで原作を読んでいない方は、
小説の方も是非読んでみて。
かもめ食堂

●「ザ・シンプソンズMOVIE」のこと

近頃、アニメ映画というと、お笑いやらタレントやらが吹き替えをやり
派手に宣伝しているなあとは思っていた。
でもアニメ映画なんてあまり見ないので、影響はなかった。
しかし!
私の好きなアニメ「ザ・シンプソンズ」が映画化され、
その声優が所ジョージ、和田アキ子、田村淳、ベッキーだという。
すごい違和感…。
ぎりぎり、田村淳のバートはOKだが、
所ジョージのホーマーと、和田アキ子のマージはありえない!
(もともとの声優さんの声は上の画像をクリックすると聞けます)
ネットでも問題となっていて、署名運動も行われています。

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August 18, 2007

『国のない男』『高い城の男』「マルホランド・ドライブ」

お盆って何だか落ち着いて本が読めません。
それでも何とか2冊、読了。

●今週、読んだ本
『国のない男』byカート・ヴォネガット
国のない男
今年の4月に亡くなったカート・ヴォネガットの遺作エッセイ。
これを読んでいるうちに、地球からすべての生物がいなくなる可能性が
なくはないんだと気づき(それも人間のせいで)
それ以来、誰もいない地球がカラカラと回る映像が
頭から離れなくて困っている。
爆笑問題のニッポンの教養」という番組で、
井田茂教授が地球外生命がある可能性は10%くらいといっていた。
(ただし、SF映画に出てくるような宇宙人という形ではない)
もし、地球外生命がいなかった場合、地球上の生物がすべて滅んでしまったら、
この広い宇宙は何のために存在しているのだろう?

『高い城の男』byフィリップ・K・ディック
00306441
『国のない男』を読んだら、猛烈にSFが読みたくなって、
とりあえず積んであったこの本を手に取る。

第二次世界大戦でもしドイツと日本が戦争に勝っていたら…という話。
アメリカは、大西洋側はドイツ、太平洋側は日本に占領されていた。
舞台は日本に占領されているサンフランシスコ。
上流階級である日本人を相手に戦前のアメリカの民芸品の店を営んでいる
ロバート・チルダン。
自分がユダヤ人であることを隠して民芸品の贋造を続けるフランク・フリンク。
フランクの元妻、ジュリアナ。
サンフランシスコ最大の貿易公団を代表する田上信輔。
スエーデンからプラスチック事業の交渉で田上のところにやってくるバイネス。
それぞれのエピソードが多視点で語られていく。

最後に全員のエピソードがカチッと合うのだろうと期待していたが
予想に反し、ぐずぐずに…
あの伏線らしきものたちは何だったんだ。
なぜ、これがヒューゴー賞?
占領軍である日本が押しつけたとされる易経(占い)。
その道具を誰もがが持っていて、何か重要事項を決定する際に必ず占い出し
右往左往するのもどうかと…
あとがきによれば、執筆当時、ディック自身が易経を日常の行動指針として
使いだしたらしい。
そういう人が、サイエンスフィクションを書くってどうなの?
サイエンスって科学でしょう?
ディックはもう読まない。

●今週、見た映画
「マルホランド・ドライブ」
マルホランド・ドライブ

ある真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。
ただ独り助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、
留守宅へ忍び込む。
すると、そこは有名女優ルースの家だった。
そして、直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。
ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込むが、
すぐに見知らぬ他人であることを知った。
何も思い出せないと打ち明けるリタ。
手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。
ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを
買って出るのだが…。

好き好き。
特にクラブ・シレンシオのシーンがいい。
レストラン・ウインキーズの裏で、突然、何かが出てきたシーンとか、
ベティとダイアンが17号室にはいったシーンでは
心臓、止まりそうだったけど。
「シレンシオ!お静かに。楽団はいません。オーケストラも…
これは全部テープです。これらは何もかもまやかしです。」

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July 28, 2007

『風の払暁 満州国演義1』『漱石の夏やすみ』『古代からの伝言 水漬くかばね』『パンプルムース家の犬』「ツイン・ピークス」

Dostoevsky
「本を読む人々。」というSNSで
私が管理人をしております「古今東西の名作を読もう」コミュの中に
「『カラマーゾフの兄弟』を読む!」というトピができました。
読みやすいと話題の光文社古典新訳文庫『カラマーゾフの兄弟』を、
この夏、みんなで読もうという企画です。
「この機会に私も」という方は是非、ご参加ください。
みんなでわいわい楽しみましょう。
カラマーゾフの兄弟1

●今週読んだ本
『風の払暁 満州国演義1』by船戸与一
風の払暁

麻布の名家に生まれながら、それぞれに異なる生き方を選んだ
敷島四兄弟。
奉天日本領事館の参事官を務める長男・太郎。
日本を捨てて満蒙の地で馬賊の長となった次郎。
奉天独立守備隊員として愛国心ゆえに
関東軍の策謀に関わってゆく三郎。
学生という立場に甘んじながら無政府主義に傾倒していく四郎。
未曾有のスケールで描かれる満州クロニクル。

今回は2巻までしか出版されていないが、全8巻になるという噂。
船戸与一の作品は初めて読んだ。
歴史背景の説明も細かいし文章も重厚で、私好みなのだが何か足りない。
登場人物の個性が弱いのではないだろうか。
小説というのは、リアリティを出そうとすると、
登場人物が現実に近づき過ぎてしまい、個性が弱くなるんだと思う。
だからといって、個性を出すために、大袈裟なキャラクター設定にすると
漫画のようになってしまう。
引き続き、2巻を読むかどうか迷うところ。

『漱石の夏やすみ』by高島俊男
漱石の夏やすみ (ちくま文庫 た 37-5)
先月、文庫化されました。
夏目漱石が23歳のときに作った漢文紀行「木屑録」を解説した書。
「木屑録」自体は22ページの短いものだが、
この本には「木屑録」の訳と解説以外に、
“漱石と子規”“「漢文」について”“日本人と文章”の3つのエッセイも
収録されている。
そもそも「木屑録」は正岡子規ひとりに見せるために書いたもので、
一種の手紙である。
漱石と子規は東京大学予備門の同級生であった。
「木屑録」では二人がふざけあう様(それも知的なふざけあい)が
垣間見え興味深い。
また、「漢文」について書かれたエッセイは目からウロコであった。
もともと漢詩は音読されていた。
しかし、9世紀の末に遣唐使が廃止されて以後、
音読できる人がいなくなってしまった。
つまりHere is a dogを「ヒア イズ ア ドッグ」と読めなくなった。
しかし暗誦はしなくてはならない。
そこで「ココニヒトツノイヌアリ」と声に出しながら
Here is a dogという原文を見て、おぼえる。
「ココニヒトツノイヌアリ」は日本語訳でもなければ、本来の発音でもない。
あくまでも漢詩を暗誦するための符牒である。
それが、私たちが授業で習った漢文ってやつなのである。
しかし、現代においては、漢詩を覚えたいなら、
中国語の発音がわかるのだから、中国語で覚えればいいわけで、
漢文で覚えるのは意味がないのである。
また、漢詩には複雑なルールがたくさんあることがわかった
この本で解説しているのは、ほんのさわりだけなので
漢詩について解説した本を買ってみようと思う。

『古代からの伝言 水漬くかばね』by八木荘司
古代からの伝言 水漬くかばね
1999年~2004年まで、産経新聞で連載されていたもので
「日本書紀」の世界をリアルに再現したシリーズ。
全7冊。
この巻では中臣鎌足と中大兄皇子の出会いから始まり、
大化の改新、白村江の戦いを経て、二人の死までを描く。
同じ歴史ものでも、上述の『風の払暁 満州国演義1』の登場人物が
あまり生き生きしてないのに対し
この作品は、中臣鎌足らが目の前にいるかのようである。
特に白村江の戦いでの秦田来津(はたのたくつ)の最期が泣ける。
白村江の戦いについては名前しか知らなかったのだが、
この作品を読んで、詳細がよくわかった。
このシリーズは引き続き、読んでいきます。

『パンプルムース家の犬』byマイケル・ボンド
パンプルムース家の犬
元パリ警視庁刑事で現在はグルメ・ガイドブックの覆面調査員の
パンプルムース氏と元警察犬のポムフリットを主人公にした
ミステリーシリーズ。
正直、そんなにおもしろいわけではないのだが、
なぜか何となく読んでしまう。

●今週見た映画
ツイン・ピークス

ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】

アメリカ北西部の田舎町ツイン・ピークス。 犯罪とはおよそ無縁なこの町で学園祭の女王で町一番の人気者だった 17歳の少女ローラ・パーマーの遺体が、ビニールに包まれ湖畔で発見される。 同じ頃、州境を越えた線路の上で、別の少女ロネット・ポラスキーが 極度の緊張状態で歩いているところを保護される。 州をまたがる犯罪のおそれがあるためFBIが介入、 特別捜査官デイル・クーパーが町を訪れる。

11月にDVD-BOXが発売されるので、キャンペーンの一環なのか、
先週からLaLaTVで再放送が始まった。
私は、日本で初放送された1991年当時は一度も見ていない。
今回、初めて見る。
今週は、序章と1章を見た。
カイル・マクラクラン(SATCのトレイだ!)演じるデイル・クーパーが
ICレコーダーを使って、秘書のダイアンに何でもかんでも報告するのがツボ。
たとえば、クーパーが初めて、ツイン・ピークスにやってきた時の報告がこれ。

ダイアン 2月24日 11時半
カナダ国境から南に8キロ
木が実にたくさんある
かなりの田舎町だ
12度 曇り 予報では雨
6割も外れるのに給料を取るとはな
走行距離12万8千キロ
町で満タンにする
金額は後で報告
昼食はランプライター・インで6ドル31セント
ルイス・フォークの近くだ
ツナサンド チェリーパイ コーヒー
うまかった
特にパイは最高だった
これから会うのは──
トルーマン保安官
覚えやすい名だ
病院で待っている
線路で見つかった娘に会いに行く
保安官にいいモーテルを紹介してもらう
清潔で安いモーテルだ
もう一つ
木の名前を調べよう

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July 21, 2007

『詩を読む人のために』『暗号解読(下)』「日本の面影」

話題のセカンドライフですが、
あの3D空間が私はどうも酔う(・∀・;)
「セカンドライフって?」という方は下の画像の真ん中をクリック。
(注:音が出ます)

●今週読んだ本
『詩を読む人のために』by三好達治
詩を読む人のために (岩波文庫)
「この小さな書物は詩を読む人々、それも初めて現代詩を読もうとする
年少の読者のためにという、書店の依頼によって筆を執りました。」

藤村、泣菫、白秋、朔太郎、中也らの詩が解説とともに紹介されている。
詩の読み方がまったくわからない私には、
一語、一語を丁寧に解説してある最初の2編、
「千曲川旅情の歌」と「ああ大和にしあらましかば」が
よく理解でき、また感動することができた。
中でも「ああ大和にしあらましかば」が幻想的でいい。
それ以降は、紙面の都合もあるのか、さくっと説明してあるため、
今ひとつ理解しきれず…
詩にはまったく興味がなかったのだが、
最近、詩を理解したいと思うようになった。
今、読んでいる『ユリシーズ』など、詩がわからないと本当に読んだことにならない。
ところで英国の詩は韻を踏む。
日本の詩には韻がない。
だからせめて、定型詩であってほしいと思う。
型というのは美しい。
口語自由詩はあまりに何でもありで、戯言のように思えてしまう。

『暗号解読(下)』
暗号解読 上巻 (1) (新潮文庫 シ 37-2)
今週は下巻を読んだ。
第二次世界大戦において、アメリカと日本の戦いは暗号の戦いでもあった。
アメリカは、最も難解な言語といわれるナヴァホ語を採用することによって
日本との暗号戦争に勝った。
当時、ナヴァホ族の人々は、劣等な種族として扱われていたにも関わらず
祖国アメリカのために勇敢に戦った。
感動的である。
暗号の仕組みは戦後になって、ますます複雑になっていく。
量子暗号の仕組みは、わかりやすいサイモン・シンの解説といえども
理解するのがむずかしかった。
“シュレーディンガーの猫”というたとえ話がある。
(猫好きにとってはあまり愉快なたとえ話ではないが…)
一匹の猫を箱の中に入れる。
青酸ガスを封入したガラス瓶も一緒に入れて蓋をする。
ここから先、観察者である私たちは無知の段階に入る。
猫の状態を見ることができないからだ。
古典的な世界であれば
「猫は死んでいるか生きているかのどちらかだが、
そのどちらであるかはわからない」
ということになる。
ところが量子論の世界では
「猫は二つの状態を重ね合わせた状態にある」というのである。
つまり生と死が同時に存在しているようなものだろうか。
量子論には「多世界解釈」という考えもあって、こちらは
対象にいくつかの選択肢があれば、宇宙は必ず分裂するという考え方。
いろいろな人生の選択肢を選んできた私がここにいて、
他の選択肢を選んだ私が別にいるということか?
何だかSFみたいでロマンチックなのである。

『白の民俗学へ』by前田速夫
白の民俗学へ 白山信仰の謎を追って
柳田、折口の著書をはじめ、様々な資料から、白山信仰についての記述を
次々と引用しているだけで、まとまりがないように思う。
こういう類の本は、最初に大きな仮説があり、
それに沿って調査・検証していくと一本、筋が通るのではないだろうか。
プロフィールを拝見すると「新潮」の編集長だったということなので、
それで、短い記事がたくさん集まった雑誌のような形式になっているのかもしれない。
最後の一文が
“「白の民俗学」は、いまようやく端緒についた”
ということなので、今後に期待したい。

●今週見た映画
「日本の面影」
全4回。
1984年放送。
山田太一作。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン):ジョージ・チャキリス
小泉せつ:檀ふみ
松江中学校教頭、西田:小林薫
西田夫人:樋口可南子
文部省高官、服部:津川雅彦
女中:杉田かおる

ニュー・オリンズで新聞記者をしていたラフカディオ・ハーン。
ある時、ニュー・オリンズで開催された万国博覧会で
日本の美術工芸品を見て、心ひかれる。
6年後、日本にやってきたハーンは松江の中学校の教師として赴任する。
そこで、後に妻となる小泉せつと出会う。
また、赴任先の松江中学校教頭の西田とは生涯の友となる。
ドラマではそんなハーンの半生を描く。
日本映画専門チャンネルで、今週、放送されたのだが、
こんなドラマがあったとは!
ああ、この時代のドラマのすばらしかったことよ。
それに比べ、最近の民放のドラマはひどすぎる。
(私は、きちんと演技の勉強をした俳優を使わず、
ジャニーズやら中途半端なタレントやらを使っているのが原因だと思う)
中でも松江中学校教頭、西田役の小林薫さんがすごくよかった。
私はハーンの『神々の国の首都』を読んだので、
内容が重なっているところもあるのだけれど、
ハーンが、どんどん近代化していく日本をどんなに残念がっていたかが
とてもよく伝わってきたドラマだった。
原作本あり。
日本の面影―ラフカディオ・ハーンの世界

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July 14, 2007

『暗号解読』『読書の腕前』『水に埋もれる墓』「めぐりあう時間たち」「アンナ・カレーニナ」

●タイトル一覧機能
ココを参考にして、記事をタイトル一覧表示する機能をつけた。
右サイドバーのテンプレートでないと機能しないようなのですが、
長いこと左サイドバーだったので、すごい違和感…
重い腰をあげてMovableTypeでオリジナルデザインのテンプレートを
作るべきか?

●岩波文庫創刊80年
明日の週刊ブックレビューで、岡崎武志さんが“岩波文庫80年”をテーマに
お話されます。
最近、岩波文庫のすばらしさに開眼。
近日発売予定の「80年版 岩波文庫解説総目録 1927~2006」もほしい。

●今週読んだ本
『銃・病原菌・鉄』byジャレド・ダイアモンド
人類はなぜ異なった大陸で異なった発展をしたのか?
それは銃・病原菌・鉄が要因だった!
最近、上下巻ものは万が一つまらなかった時のため、
いっぺんに買わないようにしている。
これもとりあえず上巻のみ読んだ。
同じ著者の『文明崩壊』はとてもおもしろく読んだが
この本はいまひとつおもしろみに欠けるような…
現在、世界にこれだけの地域間格差があるのは、
民族の能力に優劣があったのではなく環境が原因だったと
著者はいってるわけだが、そんなこと、いまさらのような気がする。
ただ、アメリカはいまだに「欧米人は他の民族より優れている」
といった考えが残っているようで、そういう社会においては
この本は衝撃的だったのかもしれない。

この本を映像化したものがナショナル・ジオグラフィック社から
発売されたようだ。

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『暗号解読(上)』byサイモン・シン
これもまずは上巻のみ読んだ。
暗号について書かれたノンフィクション。
パズルが大好きなので「頻度解析」などの解説もわくわくしたし、
暗号にまつわる歴史、スコットランド女王メアリーやエニグマのエピソードも
すごくおもしろかった。
もちろん下巻も買う。
エニグマ最大の弱点を突き止めたアラン・チューリングの最期があまりに悲しい。

『読書の腕前』by岡崎武志

読書の腕前読書の腕前
岡崎 武志

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書評家であり古本に関する著書も多い作者が読書について書いたエッセイ。
アンダーラインひきまくっちゃった。
(『ちょっと本気な千夜千冊虎の巻』に「本はノートだと思ってどんどん書き込め」
と書いてあった)
以下、気になった箇所。

『桟橋で読書する女』byマーサ・グライムズの1シーン。
ウェートレスである主人公は、仕事を終え夜になると
湖に突き出した桟橋にテーブルと椅子を持ち出し、
コードを引っ張ってきて電気スタンドの灯りの下で本を読むのが習慣。
そこでマティーニをつくり、ウォレス・スティーヴンスの
『キーウェストにおける秩序の観念』なんていう硬めの本を手に、
難しい詩の意味を理解しようとする。
湖を時おり、高速でモーターボートが通り過ぎ、
対岸の別荘地では夜ごとパーティーが繰り広げられ、
風に乗って、客たちの笑い声とともに、古いコール・ポーターの曲が流れてくる。

「あらかじめ用意された場所や装置がないと、時間がつぶせないというのでは、
楽しみ方が下手と言われても仕方がないだろう」(著者)

『教養』とはつまるところ「自分ひとりでも時間をつぶせる」ということだ。
(中島らも)

『ヘンリ・ライクロフトの私記』byギッシング
「私は散歩の途中出会うすべての花の一つ一つ名ざして呼べるようになりたい。
それも特にそのもの固有の名前で呼んでやりたいのだ」

「読んでない本を残して、読んだ本を売るのは間違いで、読んだ本こそ残すべきだ」
(出久根達郎)

『海炭市叙景』by佐藤泰志
著者は芥川賞5回ノミネートされ、1990年国分寺の自宅近くで縊死した。
現在はなかなか手に入りにくい本らしいのだが、
この夏、クレインから発売されるようだ。

『水に埋もれる墓』小野正嗣

にぎやかな湾に背負われた船にぎやかな湾に背負われた船
小野 正嗣

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表題作である『にぎやかな湾に背負われた船』は過去に読了済
こちらも『にぎやかな湾~』と同じ“浦”の物語。
よかった。
カヅコ婆が泣ける。
といってもこの作品が泣けるというのではなく、
私が勝手に亡くなった祖母とカヅコ婆を重ね合わせて泣いているだけだが。
「色の黒い小さな人」とカヅコ婆の漫才のかけあいのような会話が笑える。
読み終えた後もいくつか謎が残ったままなのもいい。
最新作は異国の森が舞台のようだけれど、“浦”の物語の続きを書いてほしい。

●新たに購入した本
『ヘンリ・ライクロフトの私記』ギッシング
『灯台へ』ヴァージニア ウルフ
『海からの贈物』アン・モロウ・リンドバーグ
『アンナ・カレーニナ (上)』トルストイ
『暗号解読 (下)』サイモン・シン

●今週見た映画
めぐりあう時間たち

めぐりあう時間たちめぐりあう時間たち
ニコール・キッドマン マイケル・カニンガム スティーヴン・ダルドリー

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1923年、イギリス、ロンドン郊外のリッチモンド。
作家であるヴァージニア・ウルフの病気療養のためウルフ夫妻はこの町に移り住んできた。
物静かだが優しい夫レナードの気遣いをよそに、彼女は書斎で煙草を吸いながらゆっくりと呟く。
「……ミセス・ダロウェイは言った、花は私が買ってくるわ」
1951年、ロサンジェルス。
閑静な住宅地に住む妊娠中の主婦ローラ・ブラウンは、ベッドの中で一冊の本を手にしている。
「……ミセス・ダロウェイは言った、花は私が買ってくるわ」
2001年、ニューヨーク。
編集者クラリッサ・ヴォーンは、同居している恋人サリーに言う。
「サリー、花は私が買ってくるわ」。
三つの時代の、三人の女たちの、それぞれの一日が始まろうとしていた……。

映画のモチーフとなった『ダロウェイ夫人』を絶対に読んでおくべき。
でないと、3人のセリフ「花は私が買ってくるわ」が効いてこない。
3人が精神的に追いこまれている様子がひしひしと伝わってきた。
二コール・キッドマンはヴァージニア・ウルフに似せるためつけ鼻をつけたとか。
実際、よく似ていた。
エイズに冒された詩人の友、リチャードのセリフ。
「始まりに比べ終りは虚しすぎる」

アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナアンナ・カレーニナ
ソフィー・マルソー ショーン・ビーン アルフレッド・モリーナ

ジェネオン エンタテインメント 2002-01-25
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1880年、モスクワ。
レヴィンは令嬢キティに求婚。
キティは若き軍人、ヴロンスキー伯爵に夢中だったが、
彼はロシア高官カレーニン夫人のアンナ・カレーニナに一目惚れ。
一度はヴロンスキーの愛を拒否したアンナだったが、
やがて自らも情熱的な恋のとりこになった。

トルストイは『戦争と平和』がそれほどでもなかったので、
『アンナ・カレーニナ』を読む予定は当分なかったのだが、
この映画を見て読む気になった。
映画では脇役扱いだったレヴィンについてもっと知りたい。
映画は全編、英語なのがちょっと…。
DVDがほしいけれど、生産中止。

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July 07, 2007

『悪党芭蕉』『古都』『伝奇集』『Self-Reference ENGINE』『気になる部分』「銀河ヒッチハイク・ガイド」「8人の女たち」「宋家の三姉妹」

渡辺満里奈 ピラティス道渡辺満里奈 ピラティス道
渡辺満里奈

ポニーキャニオン 2007-05-16
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2年前、書籍として発売された渡辺満里奈の「ピラティス道」。
DVD化されたら買おうと思っていたら、
いつの間にかDVD化されていたので買ってみました。
激しいビリーズ・ブート・キャンプは真夏にはちょっとしんどいですからね。

●今週読んだ本
『悪党芭蕉』by嵐山光三郎

悪党芭蕉悪党芭蕉
嵐山 光三郎

新潮社 2006-04-22
売り上げランキング : 12122

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芭蕉は「三百年前の大山師」だった!(by芥川龍之介)
弟子は犯罪者、熾烈な派閥闘争、句作にこめられた危険な秘密……。
神格化され、〈宗教〉となった芭蕉の真実の姿を描く、
今まで誰も書けなかった画期的芭蕉論。

俳句にはまったく興味がなかったのだが楽しく読めた。
芭蕉の弟子たちが、それぞれ個性豊か。
二大弟子である東の其角、西の去来。
其角は天才肌であり、去来は誠実そのもの。
芭蕉と衆道関係にあったと思われる美男の誉れ高い杜国。
他にも衆道関係にあった弟子がぞろぞろ。
弟子たちが芭蕉を取り合う様子がおかしい。
といっても、芭蕉を思う気持ちからではない。
誰が後継人になるかが関心の対象だった。
当時、俳句はビジネスだったからだ。
俳句が、芸術である前にビジネスであり、
お金になったということは驚きだ。
興行と呼ばれており今でいうライブのようなものか?
芭蕉はこんな風に詠んでいる。
詩商人年を貪る酒債かな(P.151)

<自分用MEMO>
P.10
百五十年忌の天保14年(1843)には、
二条家より「花の本大明神」の神号を下され、
芭蕉は名実ともに神となった。
芭蕉は宗教と化したのである。

P.184
文芸で名を高めるには、作品もさることながら、死に方の工夫が腕の見せどころ

『古都』by川端康成
「本を読む人々。」というSNSの「古今東西の名作を読もう」トピックの
7月の課題本。
まず、会話が全部、京ことばなのに違和感があった。
京ことばは好きなのだけれど、それが小説となるとふざけてるみたいで…(^^;
「ふた子どすもん?」「いややわ」「どうどした?」「そうでんな」ですよ?
ただ、最初は違和感があったものの、
後半はストーリーもぐぐっともりあがり、楽しく読めた。
平安神宮、植物園、祇園祭、時代祭と京都ならではの描写が続き、
京都ガイドブックのような趣もある。

『伝奇集』byJ.L.ボルヘス

伝奇集伝奇集
J.L. ボルヘス 鼓 直

岩波書店 1993-11
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ネットに各作品について一行で紹介してある文章があったので貼っておく。
<八岐の園 1941年>
プロローグ 以下8篇への前書き。
トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス 
事典をめぐる奇妙な研究論文。
アル・ムターシムを求めて
寓意詩と探偵小説の融合を指摘した書評。
『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール 未完の作品の解説。
円環の廃墟 一人の人間を夢見、生み出す話。
バビロニアのくじ 非在のくじのお話。
ハーバート・クエインの作品の検討 小説家の作品の話。
バベルの図書館 無限であり周期的な図書館の話。
八岐の園 探偵小説的情報戦。

<工匠集 1944年>
プロローグ 以下9篇への前書き。
記憶の人、フネス 完全知覚の言語化。
刀の形 独立運動の自意識の結末。
裏切り者と英雄のテーマ 反転する革命劇。
死とコンパス 四角殺人事件。
隠れた奇跡 ゼノンのパラドックス的詩作。
ユダについての三つの解釈 逆説的弁護人。
結末 人格転移の殺人。
フェニックス宗 継続する秘儀。
南部 手術と決闘。

何度か挫折してきたのだが、今回、やっと全部、読めた。
といっても、全部、理解できたわけではない。
「八岐の園」より「工匠集」の方がいくらか理解しやすかった。
主人公と、対峙していた相手とが逆転したり、
一度は死を逃れるものの、その間にひとときの夢を見て結局死ぬ
といった物語が多いように思う。
「死とコンパス」「ユダについての三つの解釈」「南部」がよかった。

『Self-Reference ENGINE』by円城塔

Self-Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)Self-Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
円城 塔

早川書房 2007-05
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SF連作短編集
著者は今回、「オブ・ザ・ベースボール」で芥川賞候補になった人。
恋愛小説風の話があるかと思えば、巨大人工知能が登場したり、
落語調の話もあれば、SFには不似合いな“トメ”なんて名前も出てくる。
ネットを見ると、この作品について言及する際、
ヴォネガット、ボルヘス、カルヴィーノ、グレッグ・イーガン、舞城王太郎などが
引き合いに出されている。
私の大好きな『銀河ヒッチハイクガイド』における
「生命と宇宙と万物に関する究極の答え」である“42”もちらっと出てくる。
私がこの作品を紹介するとしたら、
「恩田陸の『光の帝国』をもっと理屈っぽくした感じ」だろうか。
帯に推薦文を書いている飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』ともちょっと重なるような。
まあ、あらゆるSF作品のごった煮ってことかもしれない。
でも結局、私はこの作品が何がいいたいかよくわからなかったけどね。

『気になる部分』 by岸本佐知子

気になる部分気になる部分
岸本 佐知子

白水社 2006-05
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スティーヴン・ミルハウザー、ニコルソン・ベイカーなどの翻訳家によるエッセイ。
最初はおもしろくてげらげら笑っていたのだけれど、
そのうち、著者の妄想ぶりがだんだん怖くなってくる。
石鹸で手を洗い続けたら手が消えるんじゃないかと思い執拗に洗い続ける著者。
祖母の家の枕の中には日本兵がいるという著者。
前半に書いてあった、壁一面にきのこグッズがずらっと飾ってあり
食事や浴衣、大浴場にいたるまで、すべてきのこづくしという「国際きのこ会館」も
彼女の妄想なんじゃないかという気がして調べてみたがこれはちゃんと実在していて、
今は「ホテルきのこの森」という名前だった。
この妄想っぷりなら、小説を書いてもいいものが書けるんじゃないかなあ。

●読書中
『銃・病原菌・鉄』byジャレド・ダイアモンド

●新たに購入した本
『ちょっと本気な千夜千冊虎の巻』by松岡正剛
『白の民俗学へ』by前田速夫
『読書の腕前』by岡崎 武志
『贅沢な読書』by福田 和也

●今週見た映画
銀河ヒッチハイク・ガイド

銀河ヒッチハイク・ガイド銀河ヒッチハイク・ガイド
サム・ロックウェル ダグラス・アダムス ガース・ジェニングス

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006-03-17
売り上げランキング : 12677

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予想通り。期待通り。
原作がそのまま映像化されていた。
ただ、ゼイフォードの頭の処理がちょっとずるいような…
(ゼイフォードの頭は双頭なのに、
映画版だともうひとつの頭は首にあり、普段は隠れている)
BBCのTVシリーズのゼイフォードの方が正しい。
BBCの方のDVDも買っておくべきか。

8人の女たち

8人の女たち デラックス版8人の女たち デラックス版
カトリーヌ・ドヌーヴ フランソワ・オゾン エマニュエル・ベアール

ジェネオン エンタテインメント 2003-07-21
売り上げランキング : 14830

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1950年代のフランス。
クリスマス・イブの朝、雪に閉ざされた大邸宅で一家の主が殺された。
集まっていた家族は一転、全員が容疑者に…
お互いが疑心暗鬼に陥るなか、
怪しくも美しき8人の女たちの秘密がつぎつぎと明かされる。
犯人は、誰…?

本格ミステリー風。
オゾン監督はパロディで作ったのだろうか?
というかパロディにしか見えない。
何度も登場するミュージカルシーンは、私はいらなかったな。
ラストはちょっとびっくりのような、強引のような…

宋家の三姉妹

宋家の三姉妹宋家の三姉妹
マギー・チャン メイベル・チャン ミシェール・ヨー

ポニーキャニオン 2005-03-02
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今世紀初頭の中国。
古い因習にとらわれずに育てられてきた宋家の三姉妹。
アメリカ留学から帰国した彼女たちは、
それぞれに全く異なる結婚相手を選ぶ。
長女の靄齢は財閥の御曹司と結婚し、
中国経済を左右する大財閥を築く。
次女の慶齢は革命家・孫文と恋をし、
彼とともに情熱のすべてを革命に捧げる。
そして、三女の美齢は野心あふれる若き軍司令官、蒋介石と結婚する。

「かつて中国に三人の姉妹がいた。
一人は富を愛し、一人は権力を愛し、一人は国を愛した。」
映画のオープニングにこんなテロップが流れるが、
この順番でいくと、次女の慶齢が権力を愛したことになるが、
権力を愛したのは三女の美齢であり、
慶齢は国を愛したのではないのだろうか?
この映画を見るまで、孫文なんて名前くらいしか知らなかった。
このあたりの中国の歴史って
学校であまり詳しく習わなかったような気がする…。
中国の歴史を扱った小説をもっと読みたい。

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June 30, 2007

『古代からの伝言 日出づる国』『時の娘』「恋愛小説家」「ダロウェイ夫人」「ドラマ・エリザベス1世」「恋に落ちたシェイクスピア」

Lin

脳内メーカー
によると私の頭の中はこうなっているらしい。
ちなみに本名だとこうなる↓
Photo

●今週読んだ本

古代からの伝言 日出づる国古代からの伝言 日出づる国
八木 荘司

角川書店 2006-09-22
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1999年~2004年まで、産経新聞で連載されていたもので
「日本書紀」の世界をリアルに再現したシリーズ。
全7冊。
この巻では、崇峻帝弑逆から推古天皇の死までを描く。
崇峻帝弑逆の実行犯である駒と河上娘との悲恋物語がよかった。
駒は自分のことを「やつがれ」というので、
同じく「やつがれ」という巷説百物語、又一役の渡部篤郎の顔が
浮かんだ。
この時代の朝鮮半島における高句麗、百済、新羅、任那の関係が
とてもよくわかった。

『時の娘』byジョセフィン・ティ

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世――
彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか?
退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに
歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。
歴史ミステリの名作と知られ、
高木彬光の『成吉思汗の秘密』や『邪馬台国の秘密』に影響を与えた。

すばらしい作品だと思うが、
そもそもリチャード三世が悪人扱いされていることを
知らなかったので、それほどラストに衝撃は受けなかった。
しかし、つくづく歴史というのは
勝者によって書き換えられてしまうものなんだと思った。
「歴史=真実」だと簡単に思ってはいけない。

●読書中

悪党芭蕉悪党芭蕉
嵐山 光三郎

新潮社 2006-04-22
売り上げランキング : 57879

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芭蕉は「三百年前の大山師」だった!(by芥川龍之介)
弟子は犯罪者、熾烈な派閥闘争、句作にこめられた危険な秘密……。
神格化され、〈宗教〉となった芭蕉の真実の姿を描く、
今まで誰も書けなかった画期的芭蕉論。

ココで立ち読みできます。
今、半分、読み終わったところだけれど、おもしろい!

『ユリシーズⅡ』byジェイムズ・ジョイス
他の本に浮気しつつも、ちょっとずつ読んでいる。
今は、スティーヴンスが図書館で滔々とシェイクスピア論を
述べているところ。

●新たに購入した本
『古代からの伝言 水漬くかばね』by八木 荘司
今週、読んだ『古代からの伝言 日出づる国』の続き。

『ユリシーズⅢ』byジェイムズ ジョイス

『古都』by川端 康成
「本を読む人々。」というSNSの「古今東西の名作を読もう」トピックの
7月の課題本。

『気になる部分』by岸本 佐知子
名翻訳家によるデビューエッセイ集。

『Self-Reference ENGINE』by円城 塔
書評家、大森望氏が「今年の日本SFベストワンは
これか伊藤計劃『虐殺器官』」と絶賛している。
『虐殺器官』も気になるが、タイトルからして苦手だ。

『芭蕉 おくのほそ道―付・曾良旅日記、奥細道菅菰抄』by松尾 芭蕉
今、嵐山光三郎の『悪人芭蕉』を読んでいるので。

『湘南の暮らしと家―ビーチサイドスタイル』by湘南スタイルマガジン編集部
いつかは海のそばで暮らしたい。
と、思っている。

『夜の来訪者』byプリーストリー
kotaさんのブログ週刊ブックレビューで紹介されたいたので。
ある裕福な実業家の家庭で娘の婚約を祝う一家団欒の夜に
警部を名乗る男が訪れ、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、
全員がそのことに深く関わっていることを暴いていく。

『暗号解読 上』byサイモン・シン
今月、文庫化されました。
ぎんこさんオススメ。

●今週見た映画

恋愛小説家恋愛小説家
ジャック・ニコルソン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-30
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甘く切ない女心を描き、書いた本はすべてベストセラーという恋愛小説家メルビン。
しかし実際の本人は、異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。
周囲に毒舌をまき散らし、友人は誰もいない。
そんな彼がある日、ウェイトレスのキャロルに淡い恋心を抱くが・・・。

メルビンを演じるジャック・ニコルソンが優しい雰囲気なので、
嫌われ者という役が似合っていない。
『恋愛適齢期』でも遊び人の実業家という役どころだったが
あれも似合っていなかった。
ジャック・ニコルソンは映画後半のメルビンのような
誠実な役柄が似合う。
メルビンが小説家ゆえ、日常会話はうまく話せないのに、
書き言葉でならうまく話せるところがおもしろかった。
日本における短歌のように、
欧米ではそもそも女性を口説く時は
詩(文語体)を用いていたのではないか。
それを思えば、メルビンの口説き方は本来の形といえる。

ダロウェイ夫人
Photo_1

ヴァージニア・ウルフの同名小説を映画化。
第一次世界大戦終結から5年後のロンドン。
国会議員夫人のダロウェイは、ある日30年前の輝くような青春の日々を思い返す。
ロマンティックなピーターとの波乱に富んだ人生ではなく、
政治家リチャードとの平穏な生活を選んだ現在の人生。
やがて彼女はその選択が正しかったのか自問してゆく。

原作を読んでから見た方がいいかも。
原作もよかったけれど、この映画を見てますます原作が好きになった。
ちょうど私自身も青春の日々を思い返す時期にあるからかもしれない。
この作品を見て「詩は美しい」と気づいた。
詩はやっぱり英語だと思った。
DVD化(日本語版)されていないのが残念。

ドラマ・エリザベス1世~愛と陰謀の王宮~

16世紀、ヨーロッパの覇権を握り、
大英帝国の基礎を築いたイングランド女王エリザベス1世は、
死ぬまで独身を通して、バージン・クイーンと呼ばれた。
そんな女王に取り入ろうとする男たち。
そして、背後に渦巻く陰謀。
愛と陰謀に揺れたエリザベス1世の半生を、王宮を舞台に描く。
番組紹介はコチラ

先ごろ、NHKで放送されたものは吹き替えだったのが残念だ。
主演は映画「QUEEN」でエリザベス2世を演じたヘレン・ミレン。
エリザベス1世の愛人としてレスター伯とエセックス卿が登場するのだが
私はレスター伯との日々が好き。
愛があったように見えるから。
30才も離れた年下男エセックス卿に夢中になるのは
正直、理解できない。
私は昔も今も年上男好きでそれはこれからも変わらない。
きんさんぎんさんのように100才になっても
「好みの男?年上がいいねえ」といいたい。

恋に落ちたシェイクスピア コレクターズ・エディション恋に落ちたシェイクスピア コレクターズ・エディション
グウィネス・パルトロウ ジョン・マッデン ジョセフ・ファインズ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2003-11-21
売り上げランキング : 3028

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16世紀末のロンドン。
スランプに陥っていた劇作家シェイクスピアは
オーディションにやって来た一人の若者トマス・ケントを追って
とある屋敷へたどり着く。
そこには以前、芝居の最中に目を留めた
美しい女性ヴァイオラの姿があった。
シェイクスピアと彼を信奉するヴァイオラはたちまち恋におちてしまう。

もっと重厚な映画を想像していたが、軽いタッチのコメディ映画だった。
衣装や舞台が中世風というだけであって、
物語そのものは現代の恋愛映画だといっていい。
シェイクスピアとヴァイオラも、苦悩もなく簡単に寝ちゃうし
そんなところも現代風。
タイトルにだまされた感じ。
コメディ映画として見る分には悪くない。

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June 09, 2007

『エムズワース卿の受難録』『黒猫・黄金虫』『奇術師』『パンプルムース氏のおすすめ料理』「マーズ・アタック」「情婦」

●今週読んだ本
エムズワース卿の受難録―P.G.ウッドハウス選集〈2〉
エムズワース卿の受難録―P.G.ウッドハウス選集〈2〉

ブランディング城城主であるエムズワース伯爵。
大好きな花をながめ豚を愛し、のんびり暮らしたいのに
周囲の人間が、次々と問題を引き起こす。
それに巻き込まれてしまう伯爵。
城主なのだから、一番偉いはずなのに、
妹に怒鳴られては、しゅんとして、
庭師に「やめる」とおどかされてはおろおろする。
何と愛らしい!
私はこういうおっとりした男に弱い。
後半3分の1にあたる「フレディの航海日記」と
「天翔けるフレッド叔父さん」に伯爵が登場しないのが残念。
これは「文藝春秋のP・G・ウッドハウス選集シリーズ2」なのだが
シリーズ3となる『マリナー氏の冒険記(仮)』は来月、刊行予定。

『黒猫・黄金虫』byエドガー・アラン・ポー
黒猫・黄金虫

「黒猫」と「メールストロムの旋渦」は既に読んでいたので
残りの作品を読んだ。
「アッシャー家の崩壊」がすごくよかった。
足元から寒々としてきた。
「黄金虫」もおもしろかった。
世界初の暗号小説らしい。
積んである創元推理文庫のポー全集も読まねば。

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師
〈プラチナファンタジイ〉 奇術師

『双生児』に続きプリースト2作品目。
私はこの著者の作品の楽しみ方がわからないかもしれない。
著者がトリックのために、登場人物を好きなように
動かしているようにしか見えず、心に響いてこないのだ。
そして最後にわかる双方のトリックもイマイチ…
のような気がする。
何か読みのがしているのか?

パンプルムース氏のおすすめ料理
パンプルムース氏のおすすめ料理

パンプルムース氏は元パリ警視庁刑事で
現在はグルメ・ガイドブックの覆面調査員。
お供は、元警察犬のポムフリット。
あるホテル・レストランの味をチェックに来たパンプルムース氏。
なんと出てきた料理の皿の上には首が!
ミステリーとしてはどうってことないんだけど、
パ氏とポムフリットのコンビが魅力的。
シリーズものなので続きも読むつもり。

ユリシーズ〈1〉
ユリシーズ〈1〉

これらの本の合間に、『ユリシーズ』もゆるゆると読み進めている。

●新たに注文した本
ハイペリオン〈上〉
ハイペリオン〈上〉

後述する「長門有希の100冊」に『エンディミオン』があったので
まずはシリーズ1作目から。

さようなら、いままで魚をありがとう
さようなら、いままで魚をありがとう

シリーズ4作目。
3作目である『宇宙クリケット大戦争』をただいま、読書中。

『漱石の夏やすみ』by高島 俊男
漱石の夏やすみ

明治22年、学生だった漱石が23歳の夏やすみに友人4人と房総旅行に出掛け、
その見聞をしるした漢文紀行『木屑録(ぼくせつろく)』について解説した本。
今月、文庫化されました。

パンプルムース家の犬
パンプルムース家の犬

シリーズ2作目の『パンプルムース氏の秘密任務』が到着まで4日かかるみたいなので
とりあえず、即日発送の3作目を注文。

テヘランでロリータを読む
テヘランでロリータを読む

イスラム革命後のイラン。
抑圧的な大学当局に嫌気がさして辞職した著者。
みずから選んだ女子学生7人とともに、
ひそかに自宅で西洋文学を読む読書会をはじめる。
読書会でチョイスされたナボコフもギャツビーもジェイムズもオースティンも未読の私。
果たしてこの本を楽しめるのか?

●今週見た映画
マーズ・アタック!
マーズ・アタック!


監督はティム・バートン。
火星人も宇宙船もマンガに出てくるようなチープさなのだけれど
なぜかはまってしまう。
次々と著名な俳優が登場するのもその魅力のひとつか。
合衆国大統領はジャック・ニコルソン。
007のピアース・ブロスナン、マイケル・J・フォックス、
サラ・ジェシカ・パーカーも登場する。
テーマ曲はトム・ジョーンズの「よくあることさ」で
トム・ジョーンズ本人も出演している。

情婦 [スタジオ・クラシック・シリーズ]
情婦 [スタジオ・クラシック・シリーズ]

弁護士役のチャールズ・ロートンがチャーミングでよかった。
原作である『検察側の証人』を読んでしまっているせいか、
本筋である裁判の動向よりも、病後のロバーツ卿と
彼を心配する周囲の人々とのやりとりの方がおもしろかった。

今日は録画してある『2001年宇宙の旅』を見る予定。

●Amazonの新サービス
Amazonが年会費3900円で
「お急ぎ便」使い放題、
注文金額に関係なく送料無料という新サービスを始めたが、
別に「お急ぎ便」にしなくても通常、3日もあれば届くし、
いつも注文する時は送料無料になる1500円以上は
必ず購入するので、関係ないや。

●長門有希の100冊
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『涼宮ハルヒ』に登場する長門有希が読んでいるという
「長門有希の100冊」というリストが興味深かったのでメモ。

1 ギリシア棺の謎 エラリー・クイーン
2 エンディミオン ダン・シモンズ
3 ウロボロスの偽者 竹本健治
4 双頭の悪魔 有栖川有栖
5 魍魎の匣 京極夏彦
6 ぬかるんでから 佐藤哲也
7 クレープを二度食えば 自選短編集 とり・みき
8 誰彼 法月綸太郎
9 夏と冬の奏鳴曲 麻耶雄嵩
10 猶予の月 神林長平
11 世界のSF全集12 R・A・ハインライン
12 バブリング創世記 筒井康隆
13 〔完本〕黒衣伝説 朝松健
14 パスカルの鼻は長かった 小峰元
15 時間衝突 バリントン・J・ベイリー
16 3つの棺 J・D・カー
17 エイリアン妖山記 菊地秀行
18 順列都市 グレッグ・イーガン
19 ターミナル・エクスペリメント ロバート・J・ソウヤー
20 復活祭のためのレクイエム 新井千裕
21 精神現象学 G・W・F・ヘーゲル
22 伯母殺し リチャード・ハル
23 ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論 高橋昌一郎
24 赤い館の秘密 A・A・ミルン
25 十角館の殺人 綾辻行人
26 ヴィーナスの命題 真木武志
27 五百光年 草上 仁
28 暗号解読 ロゼッタストーンから量子学まで サイモン・シン
29 デュマレスト・サーガ E・C・タブ
30 名探偵の掟 東野圭吾
31 有限と微小のパン 森博嗣
32 魔術の歴史 エリファス・レヴィ
33 オイディプス症候群 笹井潔
34 ダンス・ダンス・ダンス 村上春樹
35 ジョーカー 清涼院流水
36 抱朴子 葛洪
37 殺人喜劇の13人 芦辺拓
38 世界魔法大全〔英国篇〕4 心的自己防衛 ダイアン・フォーチュン
39 妄想自然科学入門 菊川涼音
40 鋼鉄都市 アイザック・アシモフ
41 法の書 アレイスター・クロウリー
42 イーリアス ホメーロス
43 真ク・リトル・リトル神話大系 H・P・ラヴクラフト
44 僧正殺人事件 ヴァン・ダイン
45 衣裳戸棚の女 ピーター・アントニイ
46 殺意 フランシス・アイルズ
47 トンデモ本の世界 と学会
48 ガダラの豚 中島らも
49 悪霊の館 二階堂黎人
50 知性化戦争 デイヴィット・ブリン
51 タウ・ゼロ ポール・アンダースン
52 月に呼ばれて海より如来る 夢枕獏
53 イメージシンボル事典 アト・ド・フリース
54 椿姫を見ませんか 森雅裕
55 呪われし者の書 チャールズ・フォート
56 トリフィド時代 食人植物の恐怖 ジョン・ウィンダム
57 盗まれた街 ジャック・フィニィ
58 デッドソルジャーズ・ライヴ 山田正紀
59 暗闇の中で子供 The Childish Darkness 舞城王太郎
60 失われた時を求めて マルセル・プリースト
61 カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー
62 吉里吉里人 井上ひさし
63 サード・コンタクト 小林一夫
64 吸血鬼伝承「生ける死体」の民俗学 平賀英一郎
65 エイアリン刑事 大原まり子
66 落着かぬ赤毛 E・S・ガードナー
67 ブラウン神父の童心 G・K・チェスタトン
68 昭和歌謡大全集 村上龍
69 地球の長い午後 ブライアン・W・オールディス
70 リング・ワールド ラリイ・ニーヴン
71 エンダーのゲーム オースン・スコット・カード
72 たったひとつの冴えたやりかた ジェイムズ・ディプトリー・ジュニア
73 奇想、天を動かす 島田荘司
74 最上階の殺人 アントニイ・バークリー
75 夢の樹が接げたなら 森岡浩之
76 スターダスト・シティ 笹本祐一
77 陸橋殺人事件 ロナルド・A・ノックス
78 金なら返せん! 大川豊
79 海を見る人 小林泰三
80 ホッグ連続殺人 ウィリアム・L・デアンドリア
81 思考する物語 SFの原理・歴史・主題 森下一仁
82 ドグラ・マグラ 夢野久作
83 たそがれに還る 光瀬龍
84 ダーコーヴァ年代記 M・Z・ブラッドリー
85 ―――― ---(未知の媒体に記録されているため探知不能)
86 少年エスパー戦隊 豊田有恒
87 ECCENTRICS 吉野朔実
88 太陽の簒奪者 野尻抱介
89 悪魔の系譜 J・B・ラッセル
90 底抜け超大作 映画秘宝編集部編
91 猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ
92 虎よ、虎よ! アルフレッド・ベスター
93 サード・コンタクト 小林一夫
94 五番目のサリー ダニエル・キイス
95 赤と黒 スタンダール
96 百舌の叫ぶ夜 逢坂剛
97 星を継ぐもの J・P・ホーガン
98 できるかなリターンズ 西原理恵子
99 海がきこえる 氷室冴子
100 ―― -(未知の言語で記述されているため解読不能)

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February 26, 2007

「華麗なる一族」がちっとも華麗じゃない件について

日本のドラマが、どんどん、スケールが小さくなっている気がする。
そもそも、今の俳優は、昔の俳優に比べて、スター性がない。
たとえば、現在、放送中の「華麗なる一族」。
昔、映画では、万俵鉄平役を仲代達也が演じていた。
それが今や、鉄平役がキムタクですよ。
キムタクって、何を演じても、結局、キムタクにしかならないじゃないか。

一族ものといえば、今、見ているのが、
LaLaTVで放映中の「フォーサイト家~愛とプライド~」
Forsyte
原作はノーベル賞作家、ジョン・ゴールズワージの「The Forsyte Saga」
1874年、ビクトリア朝後期から20世紀初頭のロンドンの上流社会を舞台に、
フォーサイト家三代にわたる人々のそれぞれの愛が描かれる。

フォーサイト家の一員であり、やり手の弁護士でもあるソームズは
美しき令嬢、アイリーニを見そめる。
父親を失ったばかりのアイリーニは経済的理由から、
ソームズとの「愛のない結婚」を選ぶ。
しかし、この不幸な結婚が後に、フォーサイト家全体を巻き込んでいく。

原作も読んでみたいけど、翻訳されてないみたい。

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July 17, 2006

舞台:マンドラゴラの降る沼

Cityboys

今年の4月、池上本門寺にて行われたシティボーイズのテント公演が
WOWOWで放送された。
出演は
シティボーイズ(大竹まこと、きたろう、斉木しげる)と
中村有志、いとうせいこう、銀粉蝶。

シティボーイズの舞台を初めて見ました。
うわー、こんなにおもしろいなんて!
もっと早く見ればよかった。
涙流して、笑いました。
文学っぽい感じもいいです。
音楽(スチャダラパーのシンコ)もよかった。

昨年の公演のDVD、買っちゃおうかな。

メンタル三兄弟の恋

※その後、ネットを検索して、わかったこと。
ここ何年かのシティボーイズのライブはややだれ気味だったらしく
この「マンドラゴラ」は近年にないおもしろさなんだそうだ。
久々に参加したいとうせいこうが構成にかかわっていることが大きいらしい。
今、たけしのTVタックルを見てるんだけど、
気のせいか大竹まことがステキに見える(笑)

自分メモ
(見てない方にはネタばれになるかもしれないので文字を隠しておきます。
ドラッグすると読めます)

・がけの上の5人
・殺人事件を捜査中の刑事といとうせいこう
・人間大砲
・柏木さん(大竹まこと)
・原子力発電所の会議
・鶴の恩返し
・生わかり(知ったかぶり)
・サドルバー
・マイナスイオンのガラ会長他

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